フィリップ・ヘルヴェッヘとシャンゼリゼ管弦楽団

SACD化は業界の陰謀では

生よりオーディオが良い理由

評論家を含め殆どの音楽ファンは、生のコンサートの方がオーディオで再生する音楽を聴くよりも良いと言います。
これは何故でしょうか。
確かに演奏するものと同じ空気の中で音楽を聴く現実感があることは事実です。しかし、音楽を聴くということは、そこで作曲家や演奏家が意図した感動をどう味わうかがポイントだと思います。

音楽の聴き方には、大きく2種類あると考えています。

ひとつは、映像などを加えた現実感の追求です。視覚は聴覚よりも認識を深める上で優位となるので、その場の雰囲気である臨場感を高めることができます。この流れは、ブルーレイでの大画面や3D映像などへと進展していきます。
ただし、音楽を聴くという行為において、視覚に入ってくる演奏会場の映像はノイズでもあります。生のコンサートにおいては、別の観客の動きや音などは明らかにノイズになります。
更に、席による聴こえ方の違いもあります。

一方、もう一つの聴き方は、音楽のみに集中する方法です。
これは、聴覚のみを追求し、オーディオで再生することです。
音楽そのものを最良のポジションで聴くことができます。良いオーディオで良い音楽を、何のノイズも気にせずゆっくりと聴く。これが最高の音楽の楽しみ方だと思います。
したがって、私はコンサートにも滅多に行きませんし、ビジュアルな機器を追求したりしないのです。