ブラームス交響曲第1番考

 

この曲ほどよく聴いた曲もないような気がします。
第4楽章の3分くらいのところからのホルンとフルートの絡みや、5分くらい経過したところから、ベートーベンの第九に似た旋律が静かに輝かしく始まるのです。最近では、ドコモのCMにも後者は使用されています。
この曲の演奏には、様々なエピソードがついたものがたくさんあります。ミュンシュが新結成されたパリ管を指揮したもの、カラヤンとベルリン・フィルがロンドンで行ったコンサートには楽器の到着が遅れる、最近では、2010年小澤征爾がガンからの復活を果たしてのニューヨーク・ライブなどです。

ネットワーク・プレーヤーを使用すると、CDプレーヤーではできないことができます。たくさんのCDアルバムをプリイリストにピックアップしてきて、演奏を並べて一緒に聴き比べることができるのです。再生装置が同じこともあり、比較試聴には最適な仕組みでCDではできないことです。
これからの投稿でも使っていきたいと思います。
私のライブラリには、現在のところ、この曲は15種類のアルバムが入っていました。
その中から、比較試聴により印象的なものを6枚選択します。
是非、ご一聴を。

1.ワルター/コロンビア交響楽団
  ブラームス:交響曲第1番/大学祝典序曲/悲劇的序曲
やはり、このワルター盤が一番感動的です。堂々とした演奏スタイルと木目細やかな配慮がブラームスには最適なのでしょう。

2.カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  Symphony No. 1 / Verklarte Nacht
英国TESTAMENTというレーベルは、私が大好きなレーベルで、昔の録音をデジタル時代に合わせてリマスターしています。モノラルで良い録音のものも多いのですが、このCDはステレオで全体の響きが見事です。

3.チェリビダッケ/ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
  ブラームス:交響曲第1番、「ドイツ・レクイエム」/Brahms: German Requiem Symphony no.1
この指揮者はスタジオ録音をしなかったので、ライブしかありませんが、ゆっくりとした独特のスタイルの中にも緊張感を保った演奏が素晴らしいできとなっています。特に、ホルンとフルートの掛け合いから例の第九に似た旋律へ流れるところは最高です。

4.小澤征爾/サイトウ・キネン・オーケストラ
  ブラームス:交響曲第1番/ハンガリー舞曲集
小澤征爾は2010のガンからの復帰盤と1990年盤がありますが、1990年盤はみずみずしい感動を与えてくれます。

5.フルトヴェングラー/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  Brahms;Symphony No.1
これは、モノラルのTESTAMENTレーベルのものですが、実によく再現されています。フルトヴェングラーらしいテンポの揺らしや一気に突き進む逞しさなど感動的な名演です。第4楽章開始から2:45くらいから始まるホルンはいかにもウィーン・フィルらしい音で楽しめます。

6.ミュンシュ/パリ管弦楽団
  ブラームス:交響曲第1番
フランス人のミュンシュという指揮者の演奏は、相当熱っぽいのですが、特にパリ管弦楽団結成後、ボストンから舞い戻った演奏は素晴らしく、このブラームスも絶品です。

感動の愛聴盤 その1

 

先ずは、これまでに感動して何度も聴いたCDを、私の愛聴盤としてここに掲示したいと思います。

1.ヴェンゲーロフ/ヴィエニャフスキ「創作主題による変奏曲」
ヴェンゲーロフのバイオリンが絶品で一押しです。他にアルバムタイトルにもなっているクライスラーやパガニーニの曲も素晴らしいのですが、この曲のピアニッシモの下降音形には背筋がゾクゾクします。
 愛の悲しみ 愛の喜び

2.アッカルド/ロッシーニ「弦楽ソナタ」
続いてもバイオリンのアッカルドを中心した弦楽アンサンブルですが、イムジチやイソリスティヴェネティなどの同曲とは違い、各パートが1人づつとなっており、かなり鮮明に各音を認識できます。特にコントラバスの低音の再生においては必聴の1枚です。
 ロッシーニ:弦楽ソナタ集

3.アルゲリッチ&マイスキー/シューベルト「アルペジョーネ・ソナタ」
これは昔あったアルペジョーネという楽器のためにかかれたものですが、現在では音域が近いチェロで演奏されるのが一般的です。したがってマイスキー&アルゲリッチと表記すべきですが、アルゲリッチのピアノが出だしから凄いので、逆に表記しました。
 シューベルト : アルペジオーネ・ソナタ

4.ブーレーズ/ストラヴィンスキー「春の祭典」
パリでバレエが盛んだったころはロシアの作曲家がたくさん出てきました。中でも春の祭典はいろいろな音の織り成す色彩感で感動します。特にブーレーズはクリーヴランド管との新旧2枚の録音が感動ものです。左が1965年の旧盤で分析的ですが情熱がほとばしります。ジャケットもLP時代のものを継承しており素敵です。右は1991年の新盤で、より洗練された演奏が魅力的です。
           
ストラヴィンスキー:春の祭典/ペトルーシュカ ストラヴィンスキー:春の祭典

5.ミンコフスキ/ハイドン「ロンドン交響曲集」
2009年はハイドン没後200年ということで、いろいろな演奏会が開催されました。これは、ミンコフスキがウィーン・コンツェルトハウスで4夜にわたって行ったものの録音ですが、幸いにも、そのうちの一つのコンサートを生で聴くことができました。その時の緊張感がそのまま伝わってきます。
 ハイドン : 12曲のロンドン交響曲集 (Haydn : London Symphonies / Minkowski) (4CD) [Import CD]