古いPCを活用、Linuxでハイレゾを聴く

2015.6.8

最近はWindows10が話題になったりしていますが、結構古いWindowsPCが手元に余っていたりするものです。
これらのPCをオーディオとして有効活用できないでしょうか。
特にファンレスのノートPCなどはオーディオ活用として最適です。
LinuxというとMPDの方にいってしまうことが多く、コマンド入力やコンパイルなどの話がすぐに出てきてハードルが高いと感じる人が多いと思うのですが、ここでは全て標準のLinuxのGUI(Windowsと同じような画面)のみで設定などの操作を行います。
GUIのしっかりしたハイレゾのプレイヤーにできたら、まだまだ長い間楽しめそうです。

最近のUSB-DACは、英iFI社のiDSDシリーズのように、Windowsにはドライバ・ソフトウェアのインストールが必要ですが、Linuxの場合はLinuxの標準オーディオでそのまま稼動するものが多くあります。

古いPC iFI

ということで、古いWindowsPCをLinuxのハイレゾ音楽プレーヤーにすることにします。
Linuxの場合は、たくさんのディストリビューション(OSパッケージ・セット)というのがあって、先ず何を選択するかと考えました。
今回は、低レイテンシ(実行遅延が少ない)な対応がされたという「ubuntu studio」というディストリビューションを採用することにします。

先ずは、現在お使いのWindows7か8で、ubuntu studioのISOイメージのダウンロードとDVDメディアへの書込みを行い、古いPCへインストールできるDVDを作成します。
最新版の15.04(2015年4月版)をubuntu studioのサイトからダウンロードします。通常はLTS(LongTimeSupport)である14.04.2が良いと思いますが、ちょっと試したかったので。14.04.2LTSは3年のサポートがあるので、こちらの方がお薦めです。
処理的にはほとんど変わりません。
低スペックのPCですが、64bit版をダウンロードしました。
ダウンロードする容量が大きいので、ダウンロードには2~3時間掛かります。

ISOイメージのものがダウンロードされるので、次にDVDに書き込む必要があります。
Windows7からは標準機能としてISOファイルを右クリックすると「プログラムから開く」のところで「Windows ディスク イメージ書き込みツール」というものがあり、DVDにISOイメージを書き込むことができます。

ディスクイメージ書込画面

これで現WindowsPCでの作業は終了です。

ハイレゾ・プレイヤーにする古いPCの方ですが、2010年ころにWindows7を試すために購入したEPSONのEndeavor NP12というインテルAtomプロセッサー1.6GHzで、主メモリーが1GBのものを使うことにします。
Endeavor NP12に、外部DVDドライブとLAN接続を行い、早速インストールします。
LinuxはWindowsに比べ軽快に動くので、Windows7が稼動しているPCまたはWindowsXPの後期ぐらいのPCであれば、多分問題ないと思います。

インストールは約1時間くらいでしょうか、以下の質問がでてきますので答えていき、後はファイル転送とインストール実行を勝手にやってくれます。

1.言語の選定は、「日本語」を選択。
2.オプションとしてAudio関連の他にGraphics、Photography、Publishing、Videoがあります。Audioだけでも良いと思いますが、とりあえず全てチェック、Audio関連だけでも良いと思います。
3.種類(パーティション)として、Windowsを残してデュアルブートにするか、消してしまってubuntu studioだけにするかなどを選択。
Windowsは使わないと思いますので消してしまった方がディスク容量も大きく起動時なども楽。
4.時計の地域が出ますのでTokyoをそのまま選択。
5.キーボードは日本語(かな)などを選択。
6.PC情報は標準の状況が表示されるのでパスワードだけ設定、この時に下の自動的にログインにチェックをしておくと起動時にいちいちログインしなくて良いので楽。
パスワードはインストール後に「ソフトウェアの更新」の時に必要なので、しっかりとメモ。

再起動の指示が出るので、再起動をするとDVDを取り出す指示もあり、ubuntu studioが立ち上がります。

この立上り画面は、「Linux for creative humans」というメッセージとロゴの周りをクルクル回り、なかなか素敵です。

ubuntu studio start

早速、標準的な音楽プレーヤーであるAudaciousを動かしてみます。
デスクトップの左上にubuntuマークがありますので、ここがWindowsでいうスタートボタンです。
ここから、「Media Playback」にカーソルを移すと、一番上にAudaciousがありますので、クリックしてください。
この後にUSB-DACのiFI micro iDSDなどを接続し電源をオンにしておきます。

Audaciousが起動したら、上のメニューからファイル>設定をクリックしてください。
以下のように、設定画面から「オーディオ」を選択し、出力プラグイン:のところを「ALSA出力」に変更し、隣の設定をクリックすると以下の画面が出るので、PCMデバイス:のところをクリックすると、たくさんの候補がでてきますので、以下の通り、iFIの「Direct hardware device without any conversions」を選択し、いろいろなサンプリングレートの音楽を再生できるようにします。

スクリーンショット_2015-06-02_16-46-09

その下にビット深度:がありますが、折角なので32bitにしておきます。
これでAudaciousの再生の準備ができました。

それでは音楽データの準備です。
音楽データは、「ミュージック」フォルダーに集めることにします。いろいな音楽データファイルをここに入れておきます。
デスクトップ上にある「ホーム」フォルダーを開くと、「ubuntu-ファイルマネージャー」が起動して「ダウンロード」や「ピクチャー」などと一緒に、この「ミュージック」フォルダーが表示されます。
どこかのネットワーク・ドライブまたはWindowsPCに音楽データがある場合には、「ubuntu-ファイルマネージャー」のアドレス入力欄に「smb://192.168.1.xx」とIPアドレスを入れるとフォルダーやファイルが表示されますので、今まで蓄えた音楽データファイルを選択して「ミュージック」フォルダーにコピーできます。

いよいよ音楽再生です。
Audasiousを立上げ、メニューから、ファイル(F)>ファイルを開く で再生したいフォルダーやファイルを指定します。
音楽データを追加する場合は、ファイル(F)>ファイルを追加 で行います。
再生ボタンをクリックすると再生が始まります。

スクリーンショット_2015-06-02_16-45-10

ハイレゾのサンプリングレートですが、44.1kHzから384kHz(352kHz)まで問題なく再生できました。
特にブツブツのノイズなどは入りません。
再生音も大変美しくハイレゾPCM独特の力強さが再現されますのでお試し下さい。

352kHzのサンプル音源は、http://www.2l.no/ の右上プルダウンメニュー「2L Brand Store」から「Tech Bench HD audio files」を選択し、HiRes Download – test bench からダウンロードできます。

Audaciousの立上げにいちいちスタートボタンから始めるのは面倒なので、ランチャーパネル内に追加することもできます。
デスクトップ上で右ボタンをクリッするとメニューが出てきますので、上から2番目の「ランチャーの作成(L)」をクリックします。ここで名前のところに「Audacious」と入れていくと、他の項目もセットされるので、下の作成ボタンをクリックします。
これでデスクトップ上にAudaciousのアイコンが設置されました。
ドラッグアンドドロップで、このアイコンをカーソルを持って行くと表示される下のランチャーバーの好きな位置にコピーすることができます。

スクリーンショット_2015-06-09_14-38-03

最後に、ubuntu studioは「ソフトウェアの更新」がよく表示されますので、こまめにアップデートをしておいてください。

2016.2.8追記
Linuxでfoobar2000を動かす
はこちらから。

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