オピニオン, オーディオ アクティブ除振台をオーディオに使ってみる by koshi kakuta • 2013年7月10日 • 0 Comments 電子顕微鏡は少しでも振動すると精細な対象物が動いて画面から外れてしまうため、精密除振台なる製品分野があります。オーディオ・リヴァイヴのRAF-48など空気バネやリニアを利用するパッシブ型のものは存在しており、オーディオ機器の下に置いて除振をすることで、良い音への挑戦は始まっています。 最近では、機器側の筐体に除振対策を施し、オーディオ再生への振動の影響を抑える試みも広がっています。 今回、昭和サイエンスさんのご好意で、アクティブ除振台SAT-45という機器をお借りして、オーディオへの効果を調査してみました。 アクティブ型は、固定的なパッシブ型と違い、3方向(X,Y,Z)からくる振動をセンサーが感知して、その逆の動きをリニアなどのアクチュエータが行い、全く振動のない機器設置を可能とするものです。 通常のオーディオにおいて、インシュレータなどで除振する場合は、CDプレーヤーなどの回転系のある機器に対応することが多いのですが、音楽データのデジタル化が進展するとCDプレーヤーの利用が減少してネットワーク・プレーヤーやパソコンが音源となることが多くなります。 したがって、以前、インシュレータを設置した時に意外と効果が高く、どのような環境下でも使用される重量級のパワーアンプを上に載せることで、その除振の効果を確認することにしました。 しかも、真空管というヴィンテージものには筐体強化など行われているものは少ないと思われますので。 アクティブ除振台のオーディオへの効果としては、先ず、静寂感が大きく増します。空気感をコントロールしているような雰囲気がでます。 各楽器の分離は若干良くなったと同時に定位感も若干増したようです。 全体として、ゆったりと細やかになるという印象もあります。 下の床が大理石のためか、正面のLCD表示の振動グラフ(3方向)は全く動きませんでした。 また、正面のランプが視覚的に明るすぎてうるさく感じられます。 はじめに行う重さのバランスが合わせにくいのと、真空管アンプはトランスが重いので真ん中に重心をとれませんでした。 ということで、いろいろありましたが、ともかくオーディオへの効果はありそうなので、紹介しておきます。