最近、いろいろなところで、DSDネイティブ再生のメリットを活かして、CDのPCMフォーマットを事前にDSF(DSDの一種)の5.6MHzにコンバージョンし聴くと、良い音での再生が可能との記事などを見て、実際にやってみました。
[2014.2.13追記] 現在では、foobar2000で、CDやFLACから直接5.6MHzで再生出来ます
Mytek社のStereo192-DSD-DAC Black Mastering VersionなどDSD-DACがあれば、KORGのAudioGateでPCMやFLACから、DSFの5.6MHzへコンバージョンをして、ファイルをNASに転送すれば準備はOKです。
但し、ディスク容量が大きくなるのとコンバージョンの時間がかなりかかりますので、そのつもりで対応してください。

容量の増加具合の変化は、以下の通りで、ほぼ同じ程度の倍数で増加していますので、AudioGateではFLACとは異なり、弱奏部と強奏部の変化対応、楽器構成などを考慮せずに、単純に密度を増やしたものと考えられます。
DSF 5.6MHzでは、WAV 44.1kHz(CDのサイズ)の8.4倍です。
因みに、192kHz/24bitに変換した場合がほぼ同様の8.5倍程度でした。データ容量からのみから見れば、96kHz/24bitと2.8MHz/1bitが同じくらいのようです。

実際の音ですが、確かに聴いた感じハッキリとして特に高域の自然な伸びが目立ちます。
数枚しか試していないので不確かですが、全体的に落着き感が増して、SACD(DSD)的な柔らかい雰囲気が広がり、細かなニュアンスまでしっかりと表現されるように思われます。
オーケストラでは、 特に管楽器の存在感が増したように思います。より明瞭に中央部を彩ります。
室内楽でも各楽器の分離が明確で、バイオリンなどの艶が少し増すように思われます。
あくまで主観ですので、ご自身でお試しいただければと思います。

DSDネイティブのソースが少ないので、この方法でソースを作成するのもそれなりに効果はあるでしょう。
DSDフォーマットに変換して再生できるDACもエソテリックなどから発売されていますが、これはDSDですが2.8MHzまで(と思います)ですので、5.6MHzとなる分はこの作業の成果はあるのではないでしょうか。