モノラル録音を楽しむ

最近の演奏家の、分析的だったり、古楽器回帰的だったりする演奏も良いのですが、昔の巨匠の思いがこもった演奏が懐かしくなります。
モノラル録音というと、音が悪いというイメージがありますが、最近はデジタル・リマスターされていますので、1947~8年以降の録音であればLPレコードの時代とは異なり、ピュア・オーディオで十分楽しめます。
ピアノや室内楽など小編成のものはもちろん、オーケストラでもリマスターで音の分離が良くなると、往年の名演奏がリアルに再現できます。
ライブ録音が多いので、聴衆の咳払いなどの雑音は入っている場合も多いですし、音源がひとつなので定位感は出ませんが、感動させられる演奏はたくさんあります。

1.ソロモン/ベートーベン:ピアノ・ソナタ第32番
ベートーベン最後のピアノ・ソナタで、緊張感をもった演奏は迫力十分です。この他にも比較的良いモノラル録音がありますので、一度聞かれてみてはどうでしょうか。
   ベートーヴェン:ピアノソナタ集

2.ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団/シューベルト:弦楽四重奏曲第1番
この曲の第2楽章メヌエットは、大変エレガントです。以前アナログLP時代には、メロス弦楽四重奏曲の演奏をよく聴いていました。
このウィーン・コンチェルトハウス四重奏団は、音もよく優しい表現でとても魅力的です。
   シューベルト:弦楽四重奏全集

3.トスカニーニ/ベートーベン:交響曲第1番
以前はトスカニーニとNBC響の録音は古くて帯域が狭いものばかりで、あまり好きではなかったのですが、このCDには驚かされました。しっかりと聴くと、やはりトスカニーニという指揮者は評判通りだと感じたのがこのベートーベンです。それからいろいろと聴き直してみました。他にレスピーギのローマ三部作も有名です。
   ベートーヴェン : 交響曲第1番・第2番・第3番 「英雄」・第4番

4.ワルター/モーツァルト:交響曲第40番
このワルターとウィール・フィルによる第40番と第25番のト短調カップルは歴史的名盤です。
特に、ゆったりとした緩徐楽章は感動的です。ワルターはコロンビア響とのステレオ録音の素晴らしい演奏もたくさんありますが、このモノラルは格別です。
   モーツァルト:交響曲第25番&第40番

5.グレン・グールド/バッハ:ゴールドベルク変奏曲
この名盤は1981年録音のステレオ盤が有名ですが、このモノラル録音も同様凄味のあるバッハです。
リマスタリング効果が十分発揮されていると思います。
   バッハ:ゴールドベルク変奏曲(55年モノラル盤)

 

 

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